近年、レバナスが人気というような話を聞きます。
IT化が進んでおり今後もハイテク企業が伸びていくと考えられること、NASDAQ100指数の伸びが近年特に良いことからそれにレバレッジをかけたレバナスも大きく伸びている事、などが人気の理由として挙げられるかと思います。
上記のような話を聞くと確かに人気がありそうと思えますが、本当に人気なのか、どのくらいの人気があるのか、について本記事でまとめてみようと思います!
人気がある投資信託であれば安心して投資できるのかも併せて考えていきます!
・レバナスは本当に人気なのか
・人気のある投資信託は安心なのか
実際のデータを見ながら確かめていきましょう!
レバナスは本当に人気なのか
流入額の多さで確認
人気をどのように定義するかですが、まず投資信託への流入額の多さを基準にして判断しようと思います。
流入額が多ければ多いほど、多くのお金が集まっているので人気と言えるでしょう。
投資信託への流入額、流出額のランキングは「みんかぶ-投資信託売れ筋ランキング」から確認することが可能です。
2022/1/6現在時点では、レバナスである「iFreeレバレッジNASDQ100」が直近1年だと16位、直近3ヵ月にすると10位にいることから、投資信託の中でも特に大きな金額が集まっている投資信託と言えます!(※ランキングは変動するので、現在の正しいランキングを知りたい場合は、リンク先サイトで確認してください。)
上記ランキングの流入額を確認すると、レバナスはかなり上位にいるので確かにレバナスは人気であると言えそうです!
受益権総口数の増加率で確認
次に受益権総口数の増加率を確認してみようと思います。
受益権とは投資信託で出た利益を受け取る権利になります。
投資信託を取引する際には1口、2口といった単位でやり取りをしますが、その保有口数に応じた受益権を持ちます。
対象の投資信託に投資している全ての人の受益権を合計したものが「受益権総口数」で、すべての人が持っている口数の合計といように言い換えられます!
投資信託は購入されればされるほど口数が増えていくので、この口数がどれだけ増加しているかを見ることでその投資信託がどれだけ購入されているかが分かります。
基準価額を10,000口あたりで計算するファンドであれば以下の計算式で、大体の受益権総口数を求めることが可能です。
「受益権総口数=純資産総額÷基準価額×10000」
「iFreeレバレッジNASDQ100」は2018/10/19に設定されたので、2018/10/19から2022/1/6まででどれだけ口数が増えたか確認してみましょう!
まずは2018/10/19の口数を求めてみます。
「iFreeレバレッジNASDQ100」の受益権総口数【2018/10/19時点】

上記、大和アセットマネジメントのファンド情報のグラフから読み取った情報から先ほどの式で計算すると
基準価額:10001円
純資産総額:3億円
3億円(純資産総額)÷ 10001円(基準価額)× 10000 = 約3億(受益権総口数)
受益権総口数は約3億口ということが分かります。
次に2022/1/6現在確認できる受益権総口数を求めてみます。
「iFreeレバレッジNASDQ100」の受益権総口数【2022/1/6時点】

投資信託では基準価額が公表されるタイミングによっては前日までのしか確認できず、確認できる日付が2022/1/5となっていますがここは気にしないでください。
このグラフから読み取った情報から先ほどの式で計算すると
基準価額:41363円
純資産総額:1989.97億円
1989.97億円(純資産総額)÷ 41363円(基準価額)× 10000 = 約481億(受益権総口数)
受益権総口数は約481億口ということが分かります。
3年ちょっとで3億口から481億口に口数が増えたということなので、口数は約160倍に増加したことになります!
単純な純資産額の増加も3年で663倍になっているのでお金もそれだけ集まっていることになります。
投資信託を選ぶ際の純資産総額の目安は100億円以上が良いと言われたり言われなかったりしていたりしますが、ひとまずそれよりは遥かに多くの純資産額となっています。
流石に人気がないとこれほどの増加はしないので、レバナスが人気というのは疑いなさそうですね!
人気のある投資信託は安心なのか
いきなり結論ですが、必ずしも人気=安心とは言えません。
人気がある投資信託だから安心という考え方だけで投資をしていると危ないです。
投資は多く人が様々な考えや目的をもって投資しており、たまたまその時に人気というだけで投資をしてしまうと自分の投資目的から外れてしまう可能性があります。
自分の投資目的がない場合、想定しないことが起きた時に焦ってしまいどうすればよいのか分からなくなってしまう可能性があります。
どうすればよいか分からなくなると不安になりますし、下手すればそのまま損失を出して終わってしまうかもしれません。
人気だから上がり続けるだろう!とそれだけで投資をすると、こんなはずじゃなかった!と後悔することになりかねないので、自分の投資目的を持ち、許容できるリスク範囲内で投資を行うようにしましょう。
しかし、人気があることで得られるメリットがあることも事実で、安心できる材料の1つとして捉えるのであればよいと思います!
安心材料の1つとして、人気がある投資信託のメリットもまとめておきます。
ここで人気があるというのは、流入額、純資産額が比較的多い投資信託という定義で話を進めていきます!
人気がある投資信託のメリット
繰上償還の可能性が下がる
償還とは投資信託の運用が終わる事を指します。
投資信託が償還されるとその償還日に強制的に決算されてお金になって返還されます。
投資信託には償還日が設定されているものと設定されていないものがありますが、償還日が決められている投資信託の償還日が早まることや、償還日が設定されていない投資信託に償還日が設定されてしまうことを「繰上償還」と言います。
繰上償還がされる背景には様々な理由がありますが、一つの理由としては人気がなくお金が集まらない(受益権総口数が少ない)ことが挙げられます。
人気があってお金が多く集まっている投資信託ではこのような理由で繰上償還される可能性は低くなります!
償還についてや、レバナスが繰上償還される可能性について深堀した記事もまとめているので、こちらも参考にしてみてください!
経費率を下げることができる
投資信託を運用するにあたって、運用会社などでは書類作成費用、監査費用、保管費用などの経費が発生します。
純資産総額に占める上記のような経費の割合を経費率と言いますが、純資産総額が大きくなればなるほど経費率は下がる傾向にあります。
運用報告書を作成する費用なんかは純資産額が30億円でも300億円でも大きな差はないので、純資産額が大きい方が経費率が下がる、といったような感じです!
純資産総額が増えることで経費が抑えられる分、投資者に還元する投資信託もあります。
例えば「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」なんかは純資産額によって信託報酬が安くなるようになっています。
以下、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」目論見書の一部抜粋です。

ファンドの純資産総額に応じて信託報酬が下がっている事が分かりますね!
大きな差となることはあまりありませんが、経費率が下がることによって信託報酬や隠れコストが安くなったりするかもしれないのはメリットになります。
メンタル的に安心できる
ここは理屈というよりは、気持ちの問題ですが、、、
やはり人気があり純資産額が大きいということはそれだけ多くの人が投資をしているということなので、気持ち的には安心できると思います。
人気がなく純資産額がどんどん減っている投資信託に投資し続けるよりかは、はるかにメンタルへの負荷は少ないでしょう。
まとめ
近年レバナスが人気ということは、流入額の多さや受益権総口数の増加具合からみても間違いなさそうです!
しかし、人気=安全ではないということには注意しておいた方が良いかもしれません。
人気があるから投資しよう!という考えだけだと危険だと思います。
自分の投資目的に合った投資信託か、許容できるリスク範囲内か、をしっかりと考えて投資信託選びをしましょう!
僕は上記を考えた上でレバナス全力投資のスタイルで投資しています!
SBI証券や楽天証券で積立設定をしておくと毎月自動で積立投資をしてくれるだけでなく、ポイントが貯まり、そのポイントで投資もできるので毎月お得に投資ができるメリットがあるので、投資信託を始めるならこの2社がおすすめです!
設定しておくだけでお得になるので、まだ口座開設をしていない、積立設定をしていない方はぜひ以下の記事を参考に設定してみてください!