僕はこれまで個別株投資から投資を始め、S&P500インデックスファンドや全世界株式インデックスファンドへの投資をメインで行っていました。
ですが、ある日を境にポートフォリオをガラッと変えてからはずっとレバナス全力投資を継続しています。
本記事ではなぜ全力レバナスに切り替えたのか、その理由についてを振り返りもかねてまとめていきたいと思います!
いきなりですが、レバナスはすべての人におすすめできる銘柄だとは思っていません。
投資については自分が許容できるリスクの範囲内で行うことが重要ですので、レバナスよりS&P500や全世界株式の方が合っているという方が多くいるのも事実です。
自分に合ったリスク範囲をしっかりと理解した上で、本記事が投資先を選ぶ一つの参考になればと思います!

自分がどこまでのリスクなら許容できるかを考えながら読んでみてください!
S&P500、全世界株式よりレバナスのほうが良いのか
結論から言うと、S&P500や全世界株式よりレバナスの方が優れているとは言い切れません。
それぞれがメリットデメリットを持っているので、その人の考え方や生活状況、資産状況などで最適な投資先が変わってくるからです。
ただ、それぞれのメリットとデメリットを比較した上で僕はレバナスを選んで投資しているという事です。
僕がレバナスを選んでいる大きな理由の1つにパフォーマンスの良さがあります。
まずはS&P500や全世界株式とレバナスのパフォーマンスについて見ていきたいと思います。
S&P500、NASDAQ100、レバナスそれぞれ2011年1月3日に10,000円を投資、その後の動きのチャートを比較してみます。
全世界株式はS&P500指数よりも伸び率は基本低いので、全世界株式は比較チャートには出力していません。
※レバナスは2011年からのチャートはないので、NASDAQ100の日々の値動きの2倍になるように作成。レバナスに関しては信託報酬、隠れコストなどのコストも含めています。

このチャートをみるとレバナスの伸びは凄いね!


直近10年でみてみるとレバナスが圧倒的な成果をだしているのが分かります!
レバナスはS&P500やNASDAQ100に比べると大きく下げている場面もあり、半値程度下げた場面(2020年コロナショック)もありますがそれでも持ち直して最終的には高いパフォーマンスを出しています。
もちろん過去のデータなので今後もこの通り伸びるとは限りませんが、NASDAQ100指数は主要なハイテク企業が多く含まれているのでこれからも伸びていくと考えられます。
今やITがない生活は考えられないですし、今後もさらに需要が高まっていく分野だと思います。
もちろんNASDAQ100指数にレバレッジをかけているレバナスもまだまだ伸びていくと考えられます。
このように直近10年のパフォーマンスだけをみるとレバナスは優秀と言えます!
レバナスが危ないと言われる理由
レバナスに限った話ではないですが、レバレッジ商品は危ないとよく言われています。
ではどのようなことから危ないと言われているのかを詳しく見ていきましょう。
1.下落幅が大きい
レバレッジをかけている分、レバナスは暴落時の下落幅が大きいという特徴があります。
先ほどの比較チャートの一部を赤丸で囲ったのでその部分を見てください。

赤丸で囲った部分を見るとS&P500、NASDAQ100に比べてレバナスの下げ幅の大きさが際立っています。
大きいところでは半値近くまで下がっているところもありますね。
数週間でこんなに下がったら普通は怖くなるよ、、、

ですが、こうなったときに怖くなって売ってしまったのであれば大損は確定です。
大きく下げた時のメンタルへのダメージはS&P500や全世界株式などとは比べ物にならないので、大きく下げても売らずに耐えることができるかどうかが大きなポイントになります。

レバナス投資をするならこのぐらい下がることもある、ということは理解しておきましょう!
過去の赤丸は下落しても数か月で戻ってきているので耐えれる!と思うかもしれませんが、いざ落ちている時には戻ってくる保障も、いつ戻ってくるかもわかりません。
下落してもひたすら耐えてホールド+買い増ししていく自信がないのであれば、レバナスは危ないと言えます。
2.ITバブル崩壊で大ダメージを負った歴史がある
もう一つ表を作ってみます。
以下がS&P500、NASDAQ100、レバナスの2000年から2010年までの比較チャートです。
※レバナスの2000年からのチャートはないので、NASDAQ100の日々の値動きの2倍になるように作成。レバナスのスタートの金額はNASDAQ100と同じ価格からスタート。

2011年からの表とはまったく異なり、レバナスが圧倒的な暴落を見せてワーストという結果になっています。
このようなチャートになった大きな原因は2000年頃に発生したITバブル崩壊の影響です。

ITバブル崩壊は特にNASDAQ100指数に大きな打撃を与えました、、、
NASDAQ100指数はIT関連企業が多く含まれており、ITバブルの影響を強く受けどんどんと伸びていきました。
現に表の開始直後部分はNASDAQ100、レバナス共に大きく伸びていることが分かります。
しかし、ITバブル崩壊が起こると今まで受けていた上昇の影響は一転、今度は大暴落の影響を強く受けて株価は大きく下げることとなりました。
このITバブル崩壊の影響はNASDAQ100指数もそうですが、それにレバレッジをかけたレバナスには更に大きく、10年という歳月をかけても回復しきれないダメージとなっていることがチャートからも読み取れます。
そして2000年にITバブル崩壊が起きてもS&P500はレバナスほどの暴落はしていません。
この出来事を切り取って見れば、確かにS&P500は安定していてレバナスは危険だ!と考える人がいてもおかしくはないです。
このグラフからはS&P500指数の強みが読み取れるね!

3.逓減リスクがある
逓減リスクとは、株価が横ばいの動きを続けていると資産が目減りしていくレバレッジ型につきものなリスクのことです。
詳しくは以下の記事にまとめています。
⇒レバナスが目減り?逓減、減価リスクの影響。【レバレッジNASDAQ100】
もしNASDAQ100は今後伸び悩み横ばいのチャートを描き続ける、と考えるのであれば資産は逓減していくのでレバナスはやめた方がいいでしょう。
逆にNASDAQ100が今後も基本的に上がり続けると考えるのであれば、逓減リスクは無視してもよいです!

NASDAQ100指数が横ばいで推移すると思っている人は、そもそもレバナス投資はしないと思いますが!
4.信託報酬が高い
レバナス(iFreeレバレッジNASDAQ100)の信託報酬は0.99%となっており、高いという意見があります。
対するS&P500に連動する投資信託の「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の場合は信託報酬は0.0938%程度です。
現在は信託報酬が0.77%と更に安い楽天レバナスも設定されましたが、それでも信託報酬ではおよそ8~10倍の差が生まれているということになります。
確かにこれを見るとレバナスは信託報酬が高いなぁ~と感じてしまうのも無理はないと思います。

信託報酬の差だけをみると確かに高く感じてしまいます。
それでもレバナスに全力投資する理由
上記のようなレバナスは危ないという意見がある一方で、僕が全力レバナスをしている理由をまとめていきます!
筆者の考えも多く含まれますので、あくまで参考程度にお願いします!
1.直近10年のパフォーマンスが抜群によい
先ほどの2010年~のチャートを見ても分かる通り、直近10年のパフォーマンスだけみるとレバナスはぶっちぎりで良いです。
危険な理由にレバナスは信託報酬が高いという意見がありましたが、信託報酬を含めて考えてもレバナスのパフォーマンスは圧倒的です。
ここでもう一度先ほどの2011年1月3日にS&P500、NASDAQ100、レバナスそれぞれに10,000円を投資して放置したチャートを見てみましょう。
このチャートのレバナスはもちろん信託報酬も加味したチャートになります。
※レバナスの2011年からのチャートはないので、NASDAQ100の日々の値動きの2倍になるように作成。

2011年1月3日に投資した10000円は2022年4月14日時点で
S&P500 :34,524円
NASDAQ100:61,718円
レバナス :209,148円
となりました。
※信託報酬を含めた正確な計算は難しいので誤差はありますが、大体このくらいになると思います。
S&P500はおよそ3.4倍、レバナスは21倍になっています。
このように信託報酬を加味しても直近10年のレバナスのパフォーマンスは圧倒的です。
パフォーマンスの良さをみると、「信託報酬が高いから危ない!」とは一概に言えなさそうだね!

2.指数(インデックス)連動型の投資信託である
レバナスはアクティブファンドの類なのですが、NASDAQ100指数の値動きをベースに日々の値動きがその2倍になるように運用している投資信託です。
つまりレバナスは「NASDAQ100指数」をベースとした、指数(インデックス)連動型の投資信託になります。
NASDAQ100指数はGAFAMを含む多くのハイテク企業を含んでおり、今後ますます技術が発展し伸びていく分野だと考えられます。
1社だけに投資をするはリスクが高いかもしれませんが、NASDAQ100指数への投資で今後伸びてく分野に分散投資ができるのは大きなメリットではないでしょうか。
NASDAQ100指数は今までも大きく伸びており、これからも更に伸び続けていくと考えています。
もちろんそれにレバレッジをかけたレバナスはもっと大きく伸びていくと考えています。

いまやIT技術などのハイテクは生活に欠かせないですし、これからも必要な技術だと考えています!
3.ITバブル崩壊の再来はないと考えている
さきほどITバブル崩壊でNASDAQ100指数が大ダメージを負った歴史があるということを書きました。
ここで重要視したいことが、ITバブル崩壊のような出来事がまた今後訪れるかということです。
もし今後、ITバブル崩壊のような出来事が起こるとレバナスはとんでもない大ダメージを負うことは免れません。
ITバブル崩壊が起きるか起きないかを完全に予想することは不可能ですが、個人的には今後ITバブル崩壊のような出来事がまた起こる確率は低いと考えています。
ITバブル崩壊についてや、なぜ今ITバブル崩壊が起こる確率が低いと考えているのかは以下の記事を参考にしてみてください!
⇒ITバブル崩壊がレバナスに与えた影響と対策。再来の可能性は?【レバレッジNASDAQ100】

逆に、今後ITバブル崩壊が再来すると考えている方はレバナス投資はやめておいた方がいいです!
4.暴落時のパフォーマンスも悪くはない
これはNASDAQ100とレバナスの比較になりますが、レバナスは暴落時のパフォーマンスもしっかりと積立を行っていれば悪くはありません。
2000年~2010年にITバブル崩壊で大暴落を見せているレバナスですが、2000年から毎月月初に30,000円積立を行ったとシミュレーションしたNASDAQ100とレバナスのチャートを見てみます。

なんと暴落後のパフォーマンスはナスダック100とレバナスはほぼ同等ということが分かります。
ITバブル崩壊のような大暴落を見せたとしてもその後のパフォーマンスはNASDAQ100とほぼ同等だったことから、暴落を気にしてNASDAQ100への投資をする必要はなくレバナスでOKと判断しました!
もちろん暴落前の元金が大きい場合は大きな下げを食らうことに変わりないので、何度も言いますが耐えてレバナスのパフォーマンスを信じて買い増ししていくメンタルが重要です。
5.レバレッジ型でも追証が発生しない
レバレッジといえば追証を考えてしまう人もいるかもしれません。
実際に僕も個別株取引で何度か追証を経験しており、絵に描いたような不安な夜を過ごしたことがあります。

信用取引でしっかり追証をくらいました、、、
レバナスは追証が発生することがなく、追加入金しないと強制的に決済されることがありません。
⇒レバナスで追証は発生する?借金の可能性は?【レバレッジNASDAQ100】
追証が発生すると入金も即座にしないといけないため、精神的にも強い負荷がかかります。
レバナスであれば基準価額が下がっても入金を促されることもないので、自分のペースでしっかりと積み立てることができます。
地味に感じるメリットかもしれませんが、しっかりと利益が出るまで持ち続けることができるので精神的によいメリットだと感じます。
追証がないだけでも、メンタルは大分楽だね!

6.繰上償還はないと考えている
投資信託には償還日と呼ばれる、満期のようなものが設けられる場合があります。
現在、レバナスに償還日はないのですが大暴落中に繰上償還されてしまうと損失に繋がる可能性が大きいです。
繰上償還されるにもいくつかの条件があるのですが、まだまだ繰上償還はされないと思っています。
繰上償還についてや、なぜ繰上償還されないと考えているかについては以下の記事を参考にしてみてください!
⇒レバナス償還リスクの可能性は?繰上(早期、強制)償還【レバレッジNASDAQ100】
7.リスクを許容できる
レバナスは前項で挙げた通りのリスクがあります。
僕自身はこのリスクを許容しているのでレバナスに全力投資をしています。
下落幅が大きくてもNASDAQ100は伸び続けると信じて数年や数十年持ち続けようと思っていますし、むしろ暴落はチャンス(買い場)と考えています。
暴落時に買い増しをすれば安く多く仕入れることができるので、その後の伸びで大きな利益を狙うことが可能です。
積立を行っているのであれば、暴落時もしっかりと行いドルコスト平均法を使っていきましょう!
⇒レバナスにドルコスト平均法は効果的なのか【レバレッジNASDAQ100】
仕事から毎月の収入があり、暴落時に買い増しに使う資金にできることから暴落のリスクも許容しています。
ITバブル崩壊も起こる確率は低いと思っていますし、NASDAQ100も伸び続けると考えているので逓減リスクも許容しています。

最後に重要なのは最悪の事態が起きても許容できるかどうかです!
許容できないリスクを背負ってまで投資はするものではない、ということは覚えておこう!
