レバナスは投資信託なので、1日1回公表される基準価額での取引となります。
投資信託はブラインド方式と呼ばれる価格が分からない状態で取引を申し込む方式で、約定までに数日の時間を要します。
一方、ETFは株と同じように指値が使えるのでこの値段で欲しいという指定が可能で、その日の内に約定まで行えます。
ETFの方が小回りが効くよね!

投資信託とETFには違いがありそれぞれメリットデメリットがありますが、個人的にはリアルタイム取引ができるETFの方が好みです。
そこで、レバナスは投資信託だけどリアルタイムで取引ができるETF版のレバナスのようなものはないかなぁ~と前々から思ってはいました。
そこで今回の記事ではETF版のレバナスについてを見ていきたいと思います!
レバナスのETF版はあるのか
タイトルなどからネタバレ気味だったのですが、NASDAQ100指数の日々の値動きの2倍に連動する成果を目指すETFとして「プロシェアーズ・ウルトラQQQ(通称QLD)」という米国ETFがあります。
レバナスと同じコンセプトの商品だね!

実際、レバナスが運用開始された2018/10/19からレバナスとQLDに1万円投資したとしてパフォーマンスを比較しても、以下のようにほぼ同じ結果となっています。
※QLDは為替レートも考慮した金額

レバナスとQLDに大きな乖離は無いため、同じような感覚での運用は可能そうだという事が分かります!

パフォーマンスは同じぐらいという事は分かりました!他にどんな違いがあるか見ていきましょう!
レバナスとQLDの違いについて
取引可能な証券会社について
レバナスはSBI証券、楽天証券、松井証券などよく耳にする証券会社で取引することができます。
レバナスを取り扱っている証券会社は多いので、既に開設している証券会社もあるのではないでしょうか?
次にQLDですが現在はサクソバンク証券やIG証券でのCFD取引となります。
CFD取引となる場合はオーバーナイト金利や追証が発生する事など、より複雑になってくるのであまりおすすめできません。。。
以前はサクソバンク証券でQLDを現物で購入することができたのですが、できなくなってしまいました。。。

残念ながらQLDをやるならCFDか、もしくは米国ネット証券(firstrade)の口座を作ることになります。
そこまでしてQLDをやりたいか?と言われれば、ほどんどの人はNOだと思います。
以下からは、サクソバンク証券でできていた頃の名残になります。
もしかしたらサクソバンク証券で復活するかもしれないという望みをかけて一応残しておきます。。。
コストについて
レバナス(iFree)は年1.17%程度のコストがかかります。(信託報酬が0.99% + 隠れコストがおよそ0.18%程度)
QLDは年0.95%程度のコストがかかります。(経費率が0.95%)

コストが比較的安いというのはETFのメリットだよね!
ただ、このコストだけをみるとQLDの方が多少安くなりますが、QLDは米国ETFなので売買手数料がかかります。
QLDをサクソバンク証券で売買すると、0.2%の売買手数料がかかってくるようです。(最小、最大金額の設定あり)
レバナスはノーロード(売買手数料無し)なので、売買を繰り返しても手数料はかかりません。
頻繁に売買などを行う場合は、QLDだと不利になりそうです。
加えて楽天レバナスの登場により、レバナスの信託報酬は0.77%まで下がりました。
楽天レバナスは隠れコストがどのくらいになるかはまだ分かりませんが、コストでの差別化は微妙ということになりそうです。
コスト面ではQLDにするメリットは薄そうだね

リアルタイムでの取引ができるかどうか
これはレバナスとQLDの違いというより投資信託とETFの違いになりますが、投資信託のレバナスではリアルタイムでの取引ができず、ETFのQLDではリアルタイムでの取引が可能です。
レバナスの場合だと、下がったから注文を出そう!と思って注文を出してもその値段で購入できるとは限りません。
翌日の基準価額で公表された値段によっては思ったよりも高値で買うことになったということもよくあります。

買い注文を出した時に限って上がるのは投資信託あるあるだね
QLDは株の売買のようにリアルタイムでの取引ができます。
指値でこのぐらいになったら買おうなどといったことができるので、QLDの方が想定した金額で買えるなどの小回りが効くメリットがあります!
好きな値段で注文を出せるのはQLDの大きなメリットだよ!

確定申告の有無(特定口座の有り無し)
特定口座で購入した株式は利益が出た場合でも、確定申告の必要がありません。
レバナスであれば、SBI証券や楽天証券で購入したときに特定口座を指定して購入することができるので確定申告をしなくてもいいです。
しかし、サクソバンク証券の場合は特定口座での取引には対応していなく、一般口座での取引となります。
2021年10月4日に更新されて、現在はサクソバンク証券でも特定口座の開設ができるようになりました!
特定口座の追加申込方法も更新されています。
特定口座の追加申込方法(既存のお客様向け)【よくある質問・FAQ】
サクソバンク証券でも確定申告の必要はなくなったね!

為替ヘッジの有無
為替ヘッジとは為替変動による価格への影響を小さくする方法になります。
レバナスは為替ヘッジ有の投資信託です。(iFreeレバナス、楽天レバナス共に)
一方、QLDはドルでの購入となるので為替の影響は大きくなります。(為替ヘッジ無と言えます)
為替ヘッジがあるかないかは一概にどっちがよいとは言えません。
基本的には
円高に進むと予想 → 為替ヘッジ有
円安に進むと予想 → 為替ヘッジ無
が有効になります。
レバナスに為替ヘッジ無のバージョンの投資信託はないので、レバナスに投資しようと思ったら必ず為替ヘッジ有になってしまいます。
QLDの場合だと、為替とQLDの購入のタイミングは合わせる必要がないので、円高のときに為替しておくといったことでも利益が狙えます!
2022年4月現在は円安なので円→ドルへの為替は不利です。
このような時にわざわざ為替をする必要はありません。
円高になったタイミングで円→ドルに為替しておく
↓
QLDは好きなタイミングで買いや売りを出す
↓
円安になったタイミングでドル→円に為替する
とこのように為替タイミングを自分の裁量で行うことができます!
好きなタイミングで為替しておけるのも地味にメリットだね!

レバナスとQLDどちらを選ぶか
現状はQLDに投資をする敷居が少し高く、そこまでしてQLDがいいかと言われると微妙なところになると思います。

正直なところ、普通にレバナスでいいと思います!
少しだけ残念ですが、このままレバナス投資を継続していきましょう!
僕もひたすらレバナス全力投資でホールド+買い増しをしていきます!