レバレッジと聞けば追証という考えが頭をよぎる方もいるでしょう。
追証とは簡単に言うと「追加で資金を入れないと損失が確定しますよ」という状況が発生したことを言います。

追証はいい意味で使われることはないです、、、
では、NASDAQ100指数にレバレッジをかけているレバナスには追証があるのでしょうか?
追証って何?というところから詳しくまとめていくので、是非参考にしてください。
追証(おいしょう)とは?
追証は「追加保証金」の略で見出しにもある通り、「おいしょう」と読みます。
追証はレバレッジをかけた場合にのみ発生する可能性があり、現物取引のみをしている場合に発生することはありません。
株式でレバレッジをかけるには信用取引が代表的です。
信用取引を行うことで、入金している額の約3.3倍の金額分の取引を行うことが可能になります。
もってるお金以上の金額を投資できるようになるのがレバレッジの特徴なんだね!

例えば証券口座に100万円を入金していれば、信用取引を行うことで約3.3倍の額である330万円程度の株式を購入することが可能になるということです。
元手が100万円あれば330万円分のやり取りができることで3.3倍のレバレッジがかかり、上がれば現物取引よりも大きな利益となり、下がれば大きな損失となります。

レバレッジはハイリスクハイリターンと呼ばれる理由です!
これがレバレッジをかけた株式取引になります。
「委託保証金率」 が追証のカギ
なんで信用取引だと入金額よりも大きい金額で取引ができるの?

信用取引の取引限度額は「委託保証金率」というもので決定されます。
「委託保証金率」とは、信用取引をする場合は取引額の30%は証券口座に保証金として入金しておいてくださいね、というものです!
もし330万円の株式を信用取引で購入しようとした場合、330万円の30%である約100万円を証券口座に保証金として入れておけば取引可能ということになります。

実際に株式を購入するお金ではなく、保証金として必要なお金という意味合いになります!
この 「委託保証金率」 が30%であることを最大限利用することで100万円入金しておけば約330万円の信用取引ができるので、約3.3倍のレバレッジをかけることができるというのが信用取引の仕組みになります!
信用取引ではこの「委託保証金率」が重要になってきます。
追証が発生する条件
上記のようにレバレッジをかけて株式を購入していたとすると、追証が発生することがあります。
どんな時に追証が発生するの?

追証が発生する条件は「委託保証金率」が一定の割合を下回った場合となります。
一定の割合は証券会社によって変わりまずが、今回はSBI証券の20%と基準とします。
例として委託保証金として100万円を入金し、信用取引で限度額ギリギリの330万円の株式を購入したとします。
100万円を保証金として330万円を借りて取引している状態だね!

このとき「委託保証金率」は約30%となるというのは先ほど言った通りです。(330万/100万×100=約30%)
ここで購入した株式の評価額が40万円値下がりをして、330万円だった評価額が290万円になったとしましょう。
このとき「 委託保証金率 」の計算として、まずは
委託保証金(今回100万円)+ 評価額の変動額(今回は-40万円)
を行い、この額が新たな委託保証金とみなされます。

今回の例だと保証金が60万円になります!もともと保証金は100万円だったので、大きく減ってしまいました、、、
そしてこの新たな委託保証金60万円 と信用取引で借りた額の330万円から「 委託保証金率 」 を求めます。
330万円/60万円×100=約18%
上記計算の通り、このときの「 委託保証金率 」 は18%となります。
SBI証券の委託保証金率の規定は20%だったよね?これだと規定から外れちゃう!

こうなった場合には追証が発生します!
SBI証券では「 委託保証金率 」 は20%以上をキープすることが必要ですので、翌日や翌々日に「 委託保証金率 」が20%以上になるように証券口座に入金(委託保証金として)する必要があります!
追証分を入金できなかった場合
取引額や評価額の変動額によっては数十万や数百万の追証が発生することもあります。

そんな額の現金をすぐには用意できないこともありますよね。。。
もし追証が入金できない場合は、強制的に信用取引で所持している株式が全て決済されます。
先程の例の場合で、100万円を入金し信用取引で330万円分の株式を購入、その後40万円分値下がりし「 委託保証金率 」が18%となり追証分が入金できなかったとします。
こうなると強制的に信用取引分の株式は決算され、今回は40万円分の損失が発生しているので、この損失分を委託保証金の100万円から差し引いて返金されます。
つまり100万円が60万円になって強制的に返ってくることになります。
損失が確定されちゃったね、、、

もう少し待てば上がる!と思っていても追証を追加入金できなければ保持することすらできず、強制的に損失が確定されてしまうのが追証です。
レバナスは追証が発生するのか
やっとこの記事の本題に入ります!
結論から書くとレバナスに追証は発生しません。

追証の心配をする必要はありません!
そもそも投資信託で追証は発生せず、レバナスも投資信託の1つですので追証の発生はありません。
上で追証について長々と書いてきたのに、レバナスにはそんなの関係ないということですね(笑)
レバレッジをかけているのになぜ追証は発生しないの?という疑問があるかもしれませんが、投資信託ではその特性や行っている取引によって追証を投資信託の購入者に求めることはないようになっています。
詳しく知りたい方はレバナスの仕組みを知ることでより深くわかるようになると思うので、以下の記事を参考にしてみてください。
⇒【仕組み解説】レバナスの中身は先物?信用取引?【レバレッジNASDAQ100】
レバナスでは追証は発生しない!これだけは覚えておこう!

レバナスで借金する可能性はあるのか
レバナスでは借金をしなくてはいけない状態になることもありません!
そもそもなぜ借金をする必要があるかというと、追証が発生したときに現金がないため借金をしてまで入金する、というような流れになるからです。
そもそも追証が発生しないため、早急に現金を求められることもないので安心して自分のペースで投資していくことが可能です!

借金までして投資するのは絶対にNGです!
レバナスは一時的に値下がりを起こしたとしても追証は発生せず、安心して長期ホールド+積立での買い増しが可能です。
別記事でレバナスの積立シミュレーションをしてみましたが、レバナスと積立投資の相性は良いことが分かる結果になっているので、安心して長期積立ができるのは嬉しいメリットです!