レバナスに投資をしている方には待望の「楽天レバレッジNASDAQ-100」が2021年11月17日に設定されました!
こちらも愛称がレバナスとなっているので、今後はレバナスと言えば2種類存在するということになりますね。
今回の記事では、「iFreeレバレッジNASDAQ100(以下、iFreeレバナス)」と「楽天レバレッジNASDAQ100(以下、楽天レバナス)」についてを詳しく見ていきます!

楽天レバナスの実力はいかに!
楽天投信投資顧問株式会社が発行した有価証券届出書の情報を元に比較をしていきます。
それぞれのレバナスでどのように結果が変わるのかも検証しているので、よければ参考にしてみてください!
基本情報の比較
ファンドの目的
iFreeレバナス | 日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることを目指して運用 |
楽天レバナス | 日々の基準価額の値動きがNASDAQ-100指数(米ドルベース)の値動きに対して概ね2倍程度となることを目指して運用 |
全く同じ運用方針です。
同じ運用方針でも運用会社によって指数とズレが発生してしまう場合もありますが、それは運用してからでないとわからないので現時点ではほぼ同じと考えてよいでしょう。
販売手数料
iFreeレバナス | 販売会社が別に定める率〈上限〉2.2% |
楽天レバナス | 販売会社が別に定める率〈上限〉3.3% |
販売手数料の上限は楽天レバナスの方が高く設定されています。
しかし、 ネット証券の場合は販売手数料が0円(ノーロード)になる場合も多く、実際にiFreeレバナスはSBI証券や楽天証券で購入することで販売手数料はかかりません。
楽天レバナスもネット証券で購入すれば販売手数料はかかりません!(現在楽天レバナスは楽天証券で購入可能です)
ネット証券を利用する上では、ここも差はつきません。
信託財産留保額
iFreeレバナス | なし |
楽天レバナス | なし |
信託財産留保額は売却時にかかる費用になります。
こちらは共にありません!
信託報酬
iFreeレバナス | 0.99%(税込み) |
楽天レバナス | 0.77%(税込み) |
一番大きな差が信託報酬です!
ここがポイントだね!

iFreeレバナスよりも、楽天レバナスは0.22%信託報酬が安く設定されています。
この0.22%でどれだけの差が生まれるのかが気になりますね!
記事の後半で実際にシミュレートしているので、この違いによる差はそちらで解説します!
隠れコスト
iFreeレバナス | 0.18%(期間:2019年10月19日~2020年10月19日) |
楽天レバナス | 不明 |
隠れコストは実際に運用してからでないとわからないので、楽天レバナスはまだ不明です。
もし楽天レバナスの隠れコストがとても大きければ信託報酬の差が埋まってしまうことになりますが、ここは実際に運用してみないとわからないので何とも言えません。。。
個人的には同じくらいか、ちょっと高くても0.2%ぐらいだったら全然嬉しいので期待です!
為替ヘッジ
iFreeレバナス | あり |
楽天レバナス | あり |
どちらも為替ヘッジありです!
個人的にはなしだったらいいなぁと思ったのですが、、、
為替ヘッジについては以下の記事に詳しくまとめているので、よければこちらも参考にしてみてください!
⇒レバナスに為替ヘッジなしはある?為替ヘッジの影響は?【レバレッジNASDAQ100】
信託期間
iFreeレバナス | 無期限 |
楽天レバナス | 無期限 |
信託期間はどちらも無期限となっており、現在は償還日の設定などはありません。
よほどの事情がない限り繰上償還される(レバナスの運用が終了する)ことはないと僕は考えているので、長期で持つ場合でもどちらも問題ありません!
償還についてや、繰上償還される可能性についての考えなどは以下の記事に詳しくまとめているので参考にしてみてください!
⇒レバナス償還リスクの可能性は?繰上(早期、強制)償還【レバレッジNASDAQ100】
運用成績をチャートで比較シミュレート
iFreeレバナスと楽天レバナスの大きな違いは信託報酬ということになりそうです!

信託報酬以外にはほとんど差はなさそうです!
ではこの信託報酬の差でどれほど結果に違いがでてくるのでしょうか?
それをシミュレーションしてみたいと思います。
それぞれの信託報酬は
iFreeレバナス :0.99%(税込み)
楽天レバナス :0.77%(税込み)
とし、隠れコストは今回のシミュレーションにおいてはどちらともiFreeレバナスと同じ(0.18%)と仮定します。
期間は2010年1月~2021年12月までとして、2010年月初に10万円をiFreeレバナスと楽天レバナスそれぞれに投資しておいたとします。
追加投入は無しです。
それぞれのチャートを比較してみると以下のようになります。
※信託報酬を含めた正確な計算は難しいのであくまで差分のシミュレートとして見てください。

がんばれば青いiFreeレバナスの後ろにちょこちょことオレンジの楽天レバナスの影がみえると思います(笑)
微妙に見えるね(笑)

金額で確認してみると結果は以下のようになっています。
iFreeレバナス:264万4千円程度
楽天レバナス:271万1千円程度
金額でみると約7万円程度の差ができていますね!
今回は10万円の投資で考えましたが、これが100万円だったら70万、1000万円だったら700万の差がでると考えると結構な差と捉えることができるかもしれないです!
金額が大きければ大きいほど、投資期間が長ければ長いほど信託報酬の差は大きなものになっていくので扱っている金額や、ホールドし続けることを決めている方であれば楽天レバナスの方が基本的にはお得になるかと思います!
iFreeレバナスから楽天レバナスに乗り換えるべきか
iFreeレバナスから楽天レバナスに乗り換えるべきかの判断は現在のiFreeレバナスでどれくらいの利益が出ているか、今後何年ホールドするかによって変わってきます。
投資信託は利益が出ている場合にはその利益分に20.315%の税金がかかります。
iFreeレバナスから楽天レバナスに乗り換える場合、一度iFreeレバナスを売る必要があるのでその時に税金分を差し引かれることになります。
税金を支払った後の金額を楽天レバナスに投資するという流れになるので、iFreeレバナスをそのまま継続するよりも税金分少ない額から楽天レバナスはスタートすることになります。
この税金分を信託報酬の低さで取り戻すには時間がかかります。
おおよその目安として、iFreeレバナスで1%の利益がある場合に楽天レバナスに乗り換えたとすると税金で差し引かれた差分を信託報酬で取り返すのに約10~11か月かかります。
1%の利益を取り返すのに約10~11か月
2%の利益を取り返すのに約20~22か月(1年10か月程度)
5%の利益を取り返すのに約50~55か月(4年7か月程度)
10%の利益を取り返すのに約100~110か月(9年2か月程度)
20%の利益を取り返すのに約200~220か月(18年4か月程度)
正確に計算すると利益が大きくなればなるほどずれが生じますが、大体の目安としてはこのように考えておいてよいと思います!
これを使うと、現在iFreeレバナスの利益が5%ある人で5年以上は引き下ろさない!と決めている方であれば、乗り換えた方がのちのち得になるかもという判断が出来ると思います!

あくまで一例だけど、このような考え方もできると思います!