レバナスが指標としている指数はNASDAQ100指数で、こちらは割と有名な指数です。
このNASDAQ100には名だたる企業が多数組み込まれていますが、将来このNASDAQ100指数に取り込まれる見込みがある50社をまとめた「NASDAQ Q-50指数」というものも存在します!
今回の記事ではこの「NASDAQ Q-50指数」を指標とした投資信託である「iFreeNEXT NASDAQ次世代50」と、それに2倍のレバレッジをかけた「iFreeレバレッジ NASDAQ次世代50」についてまとめていきたいと思います。
- NASDAQ Q-50指数とは
- NASDAQ Q-50指数に投資するメリット
- 「iFreeレバレッジNASDAQ100」と「iFreeレバレッジNASDAQ次世代50」を比較
現在、僕はNASDAQ Q-50指数への投資はしていませんが、今回の比較で大きなメリットがありそうでしたら投資対象として検討するかもしれません!
早速見ていきたいと思います!
NASDAQ Q-50指数とは
2007年に設立された指数の一つとなります!
冒頭でも既に話していますが、「将来的にNASDAQ-100指数への組み入れが見込まれる企業50社から算出(時価総額加重型)される株価指数」となります。
銀行や投資会社などの金融会社の株式はNASDAQ100指数には含まれていないので、こちらのNASDAQ Q-50指数にも含まれません。
NASDAQ100指数へ取り込まれる見込みがある企業からなる指数ということで、次世代という名の通り、大きな成長に期待が持てる企業が多く含まれていると考えられると思います!
特に聞き馴染みがありそうな企業を抜粋(2022/02/08現在)してみると
- ASTRAZENECA(アストラゼネカ)
- NORTONLIFELOCK(ノートンライフロック)
- CROWDSTRIKE(クラウドストライク)
などが挙げられます。
実際にNASDAQ Q-50指数設立以来、NASDAQ100指数へ昇格した銘柄も100を超えています。
NASDAQ Q-50指数に投資するメリット
NASDAQ Q-50指数に投資するメリットとして、考えられる一番大きい理由が成長性に期待してという事になるかと思います。
特にNASDAQ100指数へ昇格する直前の銘柄の上昇率は著しく、昇格前の1年を切り取ると平均で76.2%上昇している(2020年12月末時点)というデータがあります。

1年で70%以上もの成長をする可能性がある企業が含まれているということ、そのような次世代のNASDAQ100に食い込むかもしれない企業が50社まとまっていることから、大きな成長に伴って株価も大きく伸びる期待ができる、というのがメリットになるかと考えられます!
「iFreeレバレッジNASDAQ100」と「iFreeレバレッジNASDAQ次世代50」を比較
では、今僕が全力投資している「レバレッジ NASDAQ100」と、NASDAQ Q-50指数に2倍のレバレッジをかけた「iFreeレバレッジ NASDAQ次世代50」の比較を行っていきます!
レバナスはiFreeと楽天の2つがありますが、今回は「iFreeレバレッジNASDAQ100」を基準として、違いがありそうな部分をピックアップして比較します。
信託報酬
まずは信託報酬です。
それぞれ、目論見書で確認してみます。
■iFreeレバレッジNASDAQ100

■iFreeレバレッジNASDAQ次世代50

iFreeレバレッジNASDAQ100:年率0.99%
iFreeレバレッジNASDAQ次世代50:年率1.169%
となっています。
「iFreeレバレッジNASDAQ次世代50」の方が約0.2%近くも高くなっていますが、連動債券も投資対象となっているので、その分の費用で高くなっているようです。
信託報酬の面では「iFreeレバレッジNASDAQ100」の方が有利と言えそうです。
信託期間
信託期間が定められている場合、期間と共に投資信託の運用は終了します。
運用終了時は強制的に精算、返還されるので思ったタイミングではない状態での精算となる可能性があります。
信託期間についても、目論見書で確認してみます。
■FreeレバレッジNASDAQ100

■iFreeレバレッジNASDAQ次世代50

どちらも2022/02/08現在では信託期間は無期限ということでした。
現状では、どちらも運用終了の予定はないので差はありません。
ここでもう一つ見ておきたいのが、繰上償還の部分です。
繰上償還は運用終了する可能性がある条件が記載されています。
もし、この条件が満たされそうであれば繰上償還される可能性があります。
特に考えられる条件である「受益権の口数が30億口を下ることとなった場合」という記載がどちらにもあるので、今回はこの条件からどれだけ遠いかも確認しておきましょう!
大体の受益権の口数は以下の計算で求めることができます。
「受益権総口数=純資産総額÷基準価額×10000」
これを使って2022/02/08時点の受益権総口数を求めてみましょう!
■FreeレバレッジNASDAQ100(2022/2/8時点)
純資産総額:1,696.22億円
基準価額 :33,347円
1,696.22億円(純資産総額)÷ 33,347円(基準価額)× 10000 = 約509億(受益権総口数)
■iFreeレバレッジNASDAQ次世代50(2022/2/8時点)
純資産総額:7.00億円
基準価額 :6,480円
7.00億円(純資産総額)÷ 6,480円(基準価額)× 10000 = 約11億(受益権総口数)
この計算方式だけでみると、「iFreeレバレッジNASDAQ次世代50」は受益権総口数が30億に達していないことが分かります。
「iFreeレバレッジNASDAQ次世代50」は2021年2月9日に運用開始された比較的新しい投資信託であること、今回の計算方法では数が少ないと誤差が大きくなる可能性があること、などの要因が考えられるので断定とまではいきませんが、まだまだ不安要素が残ります。
信託期間はどちらも無期限ですが、今後も償還されるリスクが少ないと考えられる「iFreeレバレッジNASDAQ100」の方が有利と言えそうです。
償還についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください!
パフォーマンス
それでは最後に、パフォーマンスについて比較していきましょう。
チャート作成の条件は以下とします。
- 期間は2007年10月11日〜2022年2月7日
- 2007年10月11日に1万円投資し、その後追加投資はしない
- 信託報酬などコストも加味
NASDAQ Q-50指数のデータが2007年10月11日からあったので、そこをスタートの期間とします。
「iFreeレバレッジNASDAQ次世代50」の隠しコストについては、はっきりと分からなかったので「iFreeレバレッジNASDAQ100」と同じと仮定したチャートとなっています。
※レバナスはNASDAQ100指数の日々の値動きの2倍になるように、レバナス次世代50はNASDAQ Q-50指数の日々の値動きの2倍になるように計算して作成

信託報酬を含めた正確な計算は難しいですが、大体の結果はこのようになるという参考にはなると思います。
レバナス:18万5000円程度
レバナス次世代50:9万7000円程度
途中まではかなりいい勝負でしたが、後半に一気にNASDAQ100が伸び、最終的には2倍近くの差ができています。
パフォーマンスの面も「iFreeレバレッジNASDAQ100」の方が有利という結果になりました。
まとめ
今回行った比較では、総合的に「iFreeレバレッジNASDAQ100」の方が有利という結果になりました。(ここも比較して欲しい、などありましたらコメントなどで言っていただけると嬉しいです。)
個人的に思う事ですが、NASDAQ Q-50指数に含まれる企業も成長すれば結果NASDAQ100指数へ取り込まれるので、NASDAQ100指数を抑えておけばほぼ問題ないと思っています!
最近は調整局面に入り大きく下げているレバナスですが、ここでも買い続けることで最終的なパフォーマンスはよくなると考えているので、今後も全力レバナスは継続していきます。
全力レバナスをする詳しい理由は以下の記事も参考にしてみてください!