ITバブル崩壊という言葉は誰でも聞いたことがあると思います。
レバナスが危険と言われる背景の一つとして、ITバブル崩壊によって発生した大暴落の歴史が挙げられることもあります。
ITバブル崩壊は株価に大きな影響を与えましたが、特にレバナスには大きな影響を与えています。

レバナス投資を考えているのであれば、ITバブル崩壊レベルの暴落は最も大きなリスクになりえます。。。
今回はそんなITバブル崩壊がレバナスに与えた影響と対策、そして再来する可能性があるのかについてを考えていきます!
ITバブルとITバブル崩壊
まずITバブルとはなにか、ITバブル崩壊とはなにかから再度確認しておきましょう
ITバブルとは
ITバブル崩壊が起きる前には、ITバブルが起こっていました。
ITバブルの時代は凄かったみたいだね!

まずITバブルが何かというと
1990年代前期から2000年代初期にかけて、アメリカ合衆国の市場を中心に起こった、インターネット関連企業の実需投資や株式投資が、実態を伴わない異常な高値になったことである。
Wikipediaより引用
ということです。
もうすこし嚙み砕いてみるとIT技術が普及してきたことによって生活が激変、「これからはITの時代だ!」とITの成長に期待して多くの人がITの株をこぞって買い漁り、IT関連株が異常な高値を付けた出来事だということです。
この時のITに対する関心、期待はすごかったようでIT関係の企業であれば中身はどうであれどんどん投資金が集まって株価もどんどんと上がっていったようです。
しかし、この値上がりはIT技術の実態を人々の期待が上回ってしまったため起こった実態を伴わない異常な高値であり、それがITバブル崩壊へと繋がっていきます。
ITバブル崩壊とは
上記のようなITバブルですが、2000年に入ると流石に行き過ぎだという警戒感を持つ人が増え、2001年頃になるとITバブルは崩壊します。
決定的なトリガーとなった出来事があったという訳ではなく、多くの人々があまりの高値に危機感を感じ始めたことがITバブル崩壊の大きな原因と呼べそうです。(細かく見ると他にも色々ありそうですが、大きくまとめるとこういうことになりそうです)
ITバブル崩壊を簡単にまとめると、1990年代前期から2000年代初期にかけてIT技術が普及し始めたことで、多くの人がIT関連の株を中身がないのに買い続けたことが原因で起こった大暴落と言えます。

中身を伴わない異常な高値、これがITバブル崩壊の大きな原因の1つです。
ITバブル崩壊がレバナスに与えた影響
ではITバブル崩壊がレバナスにどのような影響を与えたのかをチャートで見ていきましょう。
ITバブル崩壊が起きたのが2000年頃なので、2000年から2009年までのチャートを作成しました。
比較としてS&P500指数、NASDAQ100指数のチャートも含めています。
※レバナスの2000年からのチャートはないので、NASDAQ100指数の日々の値動きの2倍を想定して作成。レバナスのスタートの金額はNASDAQ100指数と同じ価格からスタート。

2000年頭の方はITバブルの影響を受けてレバナスは爆伸びしていますが、その後ITバブル崩壊が起きるととんでもない下落を見せています、、、
NASDAQ100はハイテク企業株を多く含んでいるので、ITバブル崩壊はNASDAQ100に特に大きな影響を与えていることが分かります。

それに2倍レバレッジをかけているレバナスは目も当てられない程の下落となっていますね。。。
逆にこのチャートを見るとITバブル崩壊が起きているのにも関わらず、レバナスのような暴落をせずにしっかりと耐えているS&P500は凄いと言えるでしょう。
この表を見てしまうと、レバナスは危険と言われるのも納得してしまいますよね、、、
これがITバブル崩壊がレバナスに与えた影響の大きさになります。
ITバブル崩壊の対策
大前提、ITバブル崩壊が訪れると考えているのであればレバナスに投資してはいけない
まず言っておかなければいけない事ですが、ITバブル崩壊のような出来事が再度訪れると考えているのであればレバナスに投資はしてはいけないという事です。

いきなりですが、超重要です!
先程のチャートを見てわかる通り、ITバブル崩壊はレバナスに大きなダメージを与えています。
以下のチャートは2000年1月初に1万円をS&P500指数とレバナスに投資したと仮定した場合のチャートです。

2000年1月初にレバナスを購入していたとすれば、バブル崩壊後に購入した元値に戻ってくるまでには約20年ほどかかっているのが分かります。
ITバブル崩壊後、レバナスは半値どころか1万円が数百円~千円程度になるほどの暴落、その後もそのレンジでの推移を10年以上続け、2020年を過ぎてからやっと元値を超えてくるようになりました。
20年。。。これを耐えられるメンタルの人はいないよ、、、

とんでもない話ですが上記のように20年持っていて復活するのであればまだラッキーな方です。
もしITバブル崩壊が再来すれば、ほぼ間違いなくレバナスは繰上償還されるでしょう。
繰上償還されれば損失は確定です。
⇒レバナス償還リスクの可能性は?繰上(早期、強制)償還【レバレッジNASDAQ100】
このようなことから、ITバブル崩壊のような出来事が起きると思うのであればレバナスへの投資はしないようにしましょう。
もしITバブル崩壊が起きたらどうするか
世の中何が起こるかは分からないのでITバブル崩壊がもしかしたら再来する可能性もあるかもしれません。
もしそうなってしまった場合になにができるかを考えると、ドルコスト平均法を活かして買い増しをしていくことしかありません。
⇒レバナスにドルコスト平均法は効果的なのか【レバレッジNASDAQ100】
ただし、この方法はレバナスが再度上昇しなくては意味がなく、強制償還されてしまえば焼け石に水となってしまいます。
そしてITバブル崩壊レベルの暴落であれば、ほぼほぼ間違いなくレバナスは強制償還されるでしょう。
やはりITバブル崩壊が再来すると考えているのであれば、レバナス投資はやめておいた方がいいです。

正直、ITバブル崩壊レベルの暴落に有効な対策はありません。。。
ITバブル崩壊が再来する可能性は?
ITバブル崩壊は再来するのか?、については何があるかわからないので断言はできません。
一応、僕自身の考えを書いていきますがあくまで個人的な考えになるので、参考程度に見てもらえればと思います!
個人的にITバブル崩壊の再来はないと思っています。
2000年頃に発生したITバブルとその崩壊は多くの人の行き過ぎた期待によって、中身のないIT企業にもたくさんのお金が投資された背景がありました。
実態を伴っていない企業でもIT関係っぽければ、株価は異常な高値を付けていたということです。
それだけ期待が凄かったということだね

ではその後はどうでしょうか?
ITバブル崩壊後はしっかりと中身があり実態を伴っているIT企業は存続し、Google、Apple、Facebook、Amazonなど(まとめてGAFAなど)は米国のIT関連企業大手4社となっています。
今はIT関連の技術も大きく成長して株価もどんどん伸びています。
このIT関連の株価が大きく伸びている事態を見て、第2のITバブル崩壊が訪れるという話が出てきています。
ここで考えらえるのが、現状は中身のないIT企業でも株価がどんどんと伸びて異常な高値をつけている状態なのでしょうか?
ITバブルが起きた2000年頃と比べると、今ではIT技術はより進歩して生活に溶け込んでいますし、ITに関する知識も多くの人々は理解してきていると思います。
現に「ITについてはよくわからないけどこれからのブームだから!」と浮かれている人を見ることはほぼありません。
IT企業という名前であれば何しているかよく分からなくても期待されて、株価が上がるといったこともありません。

当たり前の話ですが、よくわからないけどIT企業だから投資する、という理由で投資している人はいません!
このことから現状は中身のないIT企業でも株価がどんどんと伸びて異常な高値をつけている状態ではないので、ITバブル崩壊の時のような原因があるとは思えません。
もちろん多少下がることはあるかもしれませんがそれは普通の暴落であり、ITバブル崩壊レベルとはならないと考えています。
ただし、これはあくまで個人の考えですので最後は自己責任で判断されるようお願いします。
僕はITバブル崩壊の再来はないと考えている事、ITバブル崩壊レベル以外の暴落はむしろチャンスと考えている事から、今後も気にせずレバナスに全力投資を続けていきます!
実際に10年と20年で積み立てシミュレーションをしてみた結果、レバナスと積立投資の相性は良さそうだという事が分かっています。
⇒レバナス積立投資シミュレーション!直近10年と20年【レバレッジNASDAQ100】
このことからも、レバナスは暴落してもしっかりと積立をしていくことが重要だと考え、ひたすらレバナス全力で積立投資を実行しています!