レバナスはNASDAQ100指数の日々の値動きの2倍に連動する投資信託ですが、なんとNASDAQ100指数の日々の値動きの3倍に連動する投資信託やETFがあります。

ただでさえ値動きの大きいNASDAQ100指数の3倍はかなりの攻めになります!
本記事では「レバナス」(NASDAQ100指数に2倍のレバレッジ)とNASDAQ100指数に3倍のレバレッジをかけた「レバ3倍ナス」についてを比較しながら見ていきたいと思います!
レバナスとレバ3倍ナスにどのような差があるのかの参考にしてください。
レバナス(レバ2倍)とレバ3倍ナスの違い
基本的な考えとしては、レバナスをよりハイリターンハイリスクにしたものがレバ3倍ナスになります。
レバナスよりハイリスクは相当だね!

以前にレバナスとNASDAQ100指数に連動する投資信託(レバレッジ無し)の違いをまとめましたが、この記事に書かれているリスクをもっと強くしたのが「レバ3倍ナス」と考えてもらってよいです。
⇒レバナスとナスダック(qqq)を比較!【レバレッジNASDAQ100】
上記記事の確認ということでどのようなデメリットが考えられるかを簡単にまとめてみます。
1.価格変動によるメンタルへの負荷
レバレッジをかければかけるほど値動きは大きくなります。
2倍のレバレッジのレバナスでさえ値動きが大きくて危ないと言われていますが、レバ3倍ナスはさらに値動きが激しくなります。
レバナスの値動きに耐えられない人はレバ3倍ナスだと一瞬でノックアウトします。

メンタルに与えるダメージは間違いなくレバナスより大きいです、、、
2.逓減リスクが発生する

逓減とはジワジワ減るといった意味合いで、資金がジワジワ減るリスクのことです。
これはレバレッジ特有のリスクでレバナスやレバ3倍ナスにもあります。
簡単に説明すると、元指数であるNASDAQ100指数が上下に動きながら横ばいの動きをしたとき、レバナスやレバ3倍ナスはジワジワと資金が減る特性があり、このことを逓減と言います。
逓減リスクと呼ばれているリスクだね!

逓減リスクについて詳しくは以下の記事を参考にしてください!
⇒レバナスが目減り?逓減、減価リスクの影響。【レバレッジNASDAQ100】
逓減はレバレッジが大きくなるほど強くなるので、レバナスよりもレバ3倍ナスの方が逓減リスクは高くなります。
3.信託報酬が高い
レバナスは信託報酬が高いと言われていますが、レバ3倍ナスはさらに高いです。
参考として「楽天レバナス」と大和アセットマネジメントの「NASDAQ100 3倍ブル」の信託報酬報酬を比較してみます。
楽天レバナス:0.77%
NASDAQ100 3倍ブル︰1.52375%
楽天レバナスと比較すると2倍程度のコストがかかってしまいます。
信託報酬は支払うコストになるので、もちろん安いほうが嬉しいです。
ただしナスダック3倍ETFであるTQQQを選ぶ場合は経費率(信託報酬のようなもの)を0.95%とグッと安くすることができます。
TQQQは経費率が低くていいのですが、扱っている証券会社がサクソバンク証券などに限られます。
※以前はサクソバンク証券もETFとしてTQQQの取引ができましたが、現在はCFDでの取引のみとなりました。
レバナスとレバ3倍ナスのパフォーマンス比較
ここからは実際に運用シミュレーションをしてレバナスとレバ3倍ナスでどのようになるのかを検証してみましょう!
1.積立投資でシミュレーション
積立投資シミュレーションの条件は以下とします。
・期間は2000年〜2020年
・毎月初に1万の積立投資をする(累計投資額は252万)
・信託報酬などコストも加味する
レバナスのコストは信託報酬0.77%+隠しコスト0.18%(想定値)
レバ3倍ナスのコストは信託報酬1.52375%+ 隠しコスト0.18%(調べてもはっきりとわからなかったのでレバナスと同じとする)
この想定で投資をしていたとすると、以下のようなチャートになります。
※レバナスもレバ3倍ナスもNASDAQ100指数の日々の値動きから計算して作成。

- レバナス:約4690万円
- レバ3倍ナス:約9333万円
最終的な金額だけをみるとレバ3倍ナスがレバナスの2倍の利益を出しているね!

この期間の積立投資でのパフォーマンスを見る限り、レバナスよりレバ3倍ナスの方が利益は良かったという結果になります!
2.一括投資でシミュレーション
次に一括投資の場合も見てみます。
一括投資シミュレーションの条件は以下とします。
・期間は2000年〜2020年
・2000年1月初に252万(積立投資の累計投資額と同じ額)を投資する
・信託報酬などコストも加味する
レバナスのコストは信託報酬0.77%+隠しコスト0.18%(想定値)
レバ3倍ナスのコストは信託報酬1.52375%+ 隠しコスト0.18%(調べてもはっきりとわからなかったのでレバナスと同じとする)
この想定だと以下のようなチャートになります。
※レバナスもレバ3倍ナスもNASDAQ100指数の日々の値動きから計算して作成。

- レバナス:約442万円
- レバ3倍ナス:約43万円
あれ!?一気にレバ3倍ナスがやばくなった、、、

一括投資ではレバ3倍ナスのヤバさがパッと見でも分かる結果になりました。
なぜ分割投資と違いレバ3倍ナスがこんなに減ったのかというと、2000年に発生したITバブル崩壊の影響です。
ITバブル崩壊はNASDAQ100指数に大きなダメージを与えており、NASDAQ100指数にレバレッジをかけていた場合はそのダメージは何倍にもなっています。
ITバブル崩壊について詳しくは以下の記事を参考にしてください。
⇒ITバブル崩壊がレバナスに与えた影響と対策。再来の可能性は?【レバレッジNASDAQ100】
レバナスとレバ3倍ナスのどちらがおすすめか
まず、今後ITバブル崩壊レベルの暴落があると考えるのであればレバナスもレバ3倍ナスも超危険です。
ITバブル崩壊があると考えているのであればレバナス、レバ3倍ナスへの投資は少なくともやめておいた方が良いでしょう。

ITバブル崩壊による暴落はレベルが違いすぎました、、、
レバナスかレバ3倍ナスを選ぶときは、リスクとリターンの兼ね合いで自分はどこまで耐えられるかを考えて選びましょう!
個人的にはレバナスかレバ3倍ナスで考えた結果、レバナスを選択しました。
僕がレバナスを選んだ理由
理由は1つです!
レバ3倍ナスの値動きに耐えられる自信がないからです。
レバナスはNASDAQ100指数に2倍のレバレッジをかけている投資信託ですが、そのレバナスでさえ半値まで下げるケースはたびたび起きています。
過去の下落でどのぐらい下げているかは以下の記事にまとめていますので、よければ参考にしてみてください。
⇒【下落相場】レバナスはどこまで下がる?下落率を予想【レバレッジNASDAQ100】
レバナスが半値まで下げるとなれば、レバ3倍ナスはそれ以上に下げるということになります。
7割、8割の下げになることも十分に考えられます。
個人的なメンタル強度の問題ですが、レバ3倍ナスの値動きに耐えられる自信はなく、耐えられてもレバナスまでだと判断しました。

下げにメンタルが耐え切れなくなって売る、これが最悪のパターン。。。自分がどこまで耐えられるかは重要です!
このことから、僕は全力レバナス投資をメインにしています!
もっとデメリットをとってもいい、メンタルに絶対的な自信があるという方はレバ3倍ナスも候補に入れてもいいかもしれません!
ここは個人の判断になってくると思うので、しっかりと考えて実行しましょう!
僕はひたすらレバナスのホールド+買い増しを継続していきます!